【ロックギターの始め方】ロックギター演奏スタイル考

ロックギターとひと口に言っても、色々な演奏スタイルがある。自分が気になるスタイルを何となくイメージすることで、上達も早くなる。今日は、典型的なロックギタースタイルを紹介する。
この記事の内容:
- ロックギターの演奏スタイル7種
- それぞれのスタイルの特徴
- 初心者におすすめのスタイルは?
筆者について
小学校5年に最初のギターで血マメを作って以来、独学で30年位ギターを趣味として楽しんでる、おっさんギタリストだ。多くの人にギターの楽しさを味わってもらいたいと思ってる。
ロックギターの演奏スタイル7種
一応本ブログでは、「ロックギター」を標榜しているので、クラシック、ジャズ、フュージョン、スパニッシュギタースタイルは除外している(筆者では語れない・・・)。それでも「ロック」の幅は広いのだが、ギタースタイルに限っていえば、若干乱暴ではあるが以下と考えている。
- ブルース・スタイル
- ロカビリー・スタイル
- ブルースロック・スタイル
- ハードロック・スタイル
- パンクロック・スタイル
- メタル・スタイル
- 超絶テク・スタイル
それぞれのスタイルの特徴と代表的アーティスト
ブルース・スタイル
【概要】
主に1930年代のアメリカから。ロックギターの元祖ともいえる。基本的にはアコースティックギターでの演奏が多いが、このころにはエレキギターがそれほどポピュラーでなかったと思われるし、ギターフレーズとしてはアコギでもエレキでも関係ない。このころの定番フレーズは今でも使われているし、これからも使われるだろう。
【特徴】
特徴としては、ペンタトニックスケール(5音階)を基本に、開放弦をうまく絡めてのコードワーク。豪快なスライドギターなどテクニック的にも結構難しい。コード進行は、基本的にスリーコードのみであるが、さまざまな表情の名曲・名演が多く、コードは多けりゃ良いわけではないことを痛感する。
【おすすめ代表的アーティスト】
- ロバート・ジョンソン(アコースティック)
- サンハウス(アコースティック)
- エルモア・ジェイムス
ロカビリー・スタイル
【概要】
主に1950年代のアメリカから。ブルースから重くダークな部分を意図的に排除し、軽快な演奏スタイルになった。音楽的にいえば、マイナーペンタトニックとメジャーペンタトニックのスケール選択の違いと考えている。コード進行は、ブルースと変わらずスリーコードが多いが、どんどん新しい試みもある。
【特徴】
ブルース・スタイルと同様、ペンタトニックスケール(5音階)を基本に、開放弦をうまく絡めており、キラーフレーズが沢山ある。また、ベース音を巧みに入れる為のフィンガーピッキングなど、実はテクニック的にも極めるのは難しいジャンルだ。上手い人は惚れ惚れする。
【おすすめ代表的アーティスト】
- エディ・コクラン
- バディ・ホリー
- チャック・ベリー
- ジェームス・バートン
- ブライアン・セッツァー
ブルースロック・スタイル
Texas Flood-30th Anniversary Edition
【概要】
主に1960年代イギリスから。ブルーススタイルを、エレキギターとアンプの発達で大音量をだせるようになった。エレクトロニクスの進歩により、ギターの音をさまざまに加工することも可能になり、エレキギターといえば歪んだ迫力のある音というイメージが定着したのではないか。
【特徴】
ブルース・スタイルと同様、またしてもペンタトニックスケール(5音階)が基本。但し、技術の進歩により、ギターの音を出すことが容易になったため、速く弾くことが出来るようになった。ここにきてブルース・スタイルは完成を迎えた。有名ギタリストも多い。
【おすすめ代表的アーティスト】
- エリック・クラプトン
- ジェフ・ベック
- スティーヴィー・レイヴォーン
- キース・リチャーズ
ハードロック・スタイル
Led Zeppelin 1 [DELUXE EDITION 2CD]
【概要】
主に1970年代イギリスから。ブルースロックスタイルを更にハードに進化させた。大音量のギターと高音ボーカルが特徴。また、多くの曲で中盤にギターソロがある。ボーカルよりもギタリストが注目される。
【特徴】
より速く弾くギタリストが出てきており、所謂「速弾き」が始まる。ペンタトニックスケール(またかよ)が基本だが、クラシックやジャズからの影響も出てくる。長髪化。
【おすすめ代表的アーティスト】
- ジミー・ペイジ
- リッチー・ブラックモア
- ブライアン・メイ
- ピート・タウンジェント
パンクロック・スタイル
【概要】
主に1970年代から。どちらかと言えばロカビリーをルーツに持つロックンロールをハードに進化させた。演奏技術よりも精神性や社会不満への言及が重視される。
【特徴】
あまり演奏は上手くないが、コード演奏やアイデアのカッコよさがある。ギターソロはあまりない。短髪。
【おすすめ代表的アーティスト】
- ジョニー・ラモーン
- カート・コバーン
- 布袋寅泰
- 真島昌利
- アベフトシ
メタル・スタイル
【概要】
主に1980年代から。ハードロックスタイルを更にヘビーに進化させた(笑)。更に大音量のギターと更に高音のボーカルが特徴。曲のスピードも速い。多くの曲で中盤に長めのギターソロがある。
【特徴】
めちゃくちゃ速く弾くギタリストが出てきており、所謂「シュレッド」が始まる。ペンタトニックスケールはあまり使われず、複雑なスケールを超高速で行ったり来たりする派と超絶技巧で幅広い音階を使うのも特徴。自由な演奏スタイルとも言える。長髪。
【おすすめ代表的アーティスト】
- イングヴェイ・マルムスティーン
- ランディ・ローズ
- マイケル・シェンカー
- エディ・ヴァン・ヘイレン(R.I.P.)
- 松本孝弘
超絶テク・スタイル
【概要】
主に1980年代から。プログレッシブロックやメタルから出てきた。ギターテクニックの極北。見た目にテクニック的にも分かりやすく凄い。
【特徴】
なんか凄すぎる。聴くためのモノかも。出来る気がしない。
【おすすめ代表的アーティスト】
- スティーブ・ヴァイ
- ガスリー・ゴーヴァン
- ポール・ギルバート
- ジョン・ペトルーシ
初心者におすすめのスタイルは「ハードロック」!
好き嫌いはおいておいて、ずばり最初は「ハードロック・スタイル」が初心者にはおすすめだ。エレキギターの基本が学べるし、コピーもやりやすい。このスタイルから、それぞれのスタイルに応用していけばいいんじゃないかな。

基本的にこれらのスタイルは時代が最近になるほど難易度は上がってゆくぞ。筆者もガスリー・ゴーヴァンみたいに弾いてみたいのう・・・(無理)。
ではまた。
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