開館挨拶

ども、NEKOYOKUだす。これまでショックを受けたレコードやCDを紹介するコーナー。古今東西の音楽を紹介、是非みんなにもショックを受けてもらいたいと思ってる。尚、この記事の内容はすべて個人の感想と思い出によるところが多い。資料的価値はないのでそこは気を付けてくれたまえ。
今日はニューヨークパンクの名盤TELEVISIONの「Marquee Moon(マーキー・ムーン)」を紹介する。
本日のエントリー
アルバムタイトル:Marquee Moon
アーティスト;TELEVISION
ジャンル;パンクロック
作品概要
1977年発表。ニューヨークのアンダーグラウンドシーンから出てきた唯一無二といっていいバンド。こちらはメジャーデビューアルバム。ギターボーカルでライターでもあるトム・ヴァーレインの文学的な詩と、フェンダージャズマスターが奏でる痙攣するようなギターワークが冴えまくる。ツインギターの絡みも考え抜かれた芸術的な逸品。
感想
なんといっても奇妙でいて美しいギターが圧巻。ボーカルも個性的でいて、もちろん楽曲も素晴らしい。特筆すべきは歌詞である。ヴァーレインという名前はフランスの詩人ボードレールからとったとあり、都市文学的な世界が広がっている。
トラウマポイント
アナログで言うとA面がヤバい。B面は情念の世界が広がっており、寝てしまう危険性がある。
M1 See No Evil
イントロからしてめくるめくサイケギターワールドが広がっている。演っていることはそれほど複雑ではないのだが、この妖しさはなんだ。ギターソロもうなりをあげて迫る!
M2 Venus
こちらは美しいイントロ。CとFとGとAm位しか使ってないのになんという芳醇な名曲。マジックがある。イントロなどで聴かれるアルペジオがまた良い。
M3 Friction
これもイントロのサイケギターがうなる。結局、トム・ヴァーレインのギターの胆はマイナーキー曲でのドリアンスケールと、メジャーキーでのミクソリディアンスケールにありと分かったのはつい最近のことである。謎が解けた気がした。
M4 Marquee Moon
世紀の名曲であり名演である。Dミクソリディアンで神秘的なフレーズを奏でまくる。トリップ必至。筆者は、トム・ヴァーレインのソロやTELEVISION再結成ライブに何度かいっているが、この曲だけで20分位演ってる。さすがにもういいよと言いたくなる。
”Life in the hive puckered up my night
The kiss of death, the embrace of life”
~from Marquee Moon, Tom Verlaine
M7 Prove It
深刻なアルバムの中で軽やかな曲調の一曲。こうゆうのも上手いのがトム・ヴァーレイン。
トラウマ度:★★★★★

パンク・ニューウェーブから前衛、芸術っぽいギターや創作を目指す人には例外なく聴いて欲しい一枚。これを聴いて芸術ロックにかぶれて欲しい。
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