ロックギターを始めるぞ
一生続けられる趣味なにかありますか?

ギターは何歳になっても楽しみ方があり、一度習得すれば生涯楽しめる趣味だ。3年程度練習すれば、ギターである程度自己表現できるようになる。最近では入門機種も上質で安価になっており、これから始める人が羨ましい。是非、エレキギターをゲットして、ロックしよう!
その前に現実のはなし
某超有名ギターメーカーのマーケティング調査によれば、ギターを購入した人の約9割が挫折しているらしい。あなたの周りでもギターを弾ける人ってそんなに多くはないのでは?だからこそ、ある程度弾けることは特技となり、注目を集めることもできる。
音符が読めなくても大丈夫?
楽譜が読めないプロも沢山いる。筆者も初見では読めないが、ギターを弾くにはなんの問題もない。楽譜に代わる「コードダイアグラム」と「タブ譜」という素晴らしいシステムがある。ギターを始めるにあたっては、音楽知識は必要ない。
不器用でも大丈夫?
やはり9割の人が挫折するだけあってギターはそれなりに難しいといえるだろう。買ったその日から弾けることは、これまでどんなギターの天才でもない。弾きこなすには訓練が必要だ。筆者は、最初の3カ月が重要だと思っている。最初に短期間で集中して基礎を体に覚えさせよう。不器用でも全然問題ないが、最初の数カ月を集中するモチベーションと環境が必要だ。
エレキギター最初の一本を選ぶ、その前に知っておくこと
まずはエレキギターがなければ始まらない。最初の一本を選ぶ際に知っておいてほしいことがある。
ギターの種類
「ギター」ときいてどんなものを想像するだろうか?テレビなどでアーティストが弾いているのをみて、大きく2種類あるのに気づいた人も多いだろう。
ギターには、ざっくり大きく分けて2種類ある。ひとつは「アコースティックギター」と呼ばれるもので、大きな空洞のボディーをもち、電気を使わずに音が出る。
もうひとつが「エレクトリックギター(エレキギターあるいはエレキ)」とよばれているもので、ボディーは薄く、生音は非常に小さく、搭載されているマイクで使って電気で音を増幅する。小さな音から非常に大きな音まで、またさまざまなに加工された音を出すことができる。
主にロックで使われているのは、エレキギターの方だ。
エレキギターの種類
エレキギターにもいくつか種類があるので簡単に解説する。
- フルアコースティック(フルアコ)
- セミアコースティック(セミアコ)
- ソリッド
フルアコやセミアコは、ボディの中に空洞があり、生音が大きい。特にジャズよりの音楽で使われることが多い。一方でロックによく使われるのは「ソリッドギター」になる。こちらはボディに空洞の無いタイプになる。大音量でもノイズ(ハウリング)が出にくいのが特徴だ。
エレキギターのブランドと代表的モデル
超有名ブランドが2つある。どちらもかのアメリカンブランド。それがフェンダー社(Fender Musical Instruments Corporation)とギブソン社(Gibson Brands, Inc.)だ。それぞれ特徴があるギター界の2巨頭、ツートップ。フェンダー系、ギブソン系と分けて紹介しよう。それぞれソリッドギターを代表するモデルがある。
フェンダー系:ストラトキャスター
ゴリゴリメタル以外はなんでもいけちゃう。ポップスからハードロック、ソウルからファンクまで。個人的にはコードカッティングを活かしたプレイがグッとくる。
ギブソン系:レスポール
ハードロックやヘビーメタルに愛用者多し。太い音を歪ませて豪快なリフや速弾きを決める。バイオリンのような美しフォルムと芸術品のような気品があり、インテリアとしても秀逸。

エレキギターの値段:始めるなら2万円位がおすすめ
最初の一本は入門クラスで充分だ。但し、最低でも2万円位のものを選びたい。それ以下の値段では上達に支障がある可能性がある。尚、中古に手を出すのは初心者にはおすすめできない。状態を見極めることができないからだ。
いまは、海外サブブランド品か国産メーカーエントリーモデルのコスパの高い新品ギターが沢山ある。それから選ぶのがもっとも良いだろう。
ずばり筆者おすすめの入門クラスギター
- Epiphone SG Special VE
- Squire by Fender Affinity Series
- Ibanez GIOシリーズ
- YAMAHA / PACIFICA112V
いきなり無理して高価なギターは必要ない
もちろん予算に余裕があればより高価なギターを選んでも良い。結局は、自分の気に入った、持っていてワクワクするものが一番だ。まあ、まずは6万円位までのエントリーモデルで始めて、徐々にステップアップしてゆくことをおすすめする。
ギター以外に初心者にいるもの
エレキギターを始めるのに、ギター以外に要る必須アイテムは以下の通り。
ギターアンプ
エレキギターの生の音はとても小さくペンペンしてる。普通にCDとかで聞いている音は、基本的にアンプを通した音だ。エレキギターの音色を決める重要なアイテムなので、非常に多くの種類がある。よくギタリストの後ろに高く積んである箱がアンプ(とスピーカー)だ。
初心者向けとしては、10W-20Wの小型アンプでまずは充分。それより大きくなると音の大きさと置く場所に困る。よくアンプは必要かという質問がある。安くてもいいから絶対必要だ。
- 代表的なメーカー: Marshall(マーシャル)、Fender(フェンダー)、VOX、Roland、Yamahaなど
- 最低予算:5,000円
- 筆者おすすめ:YAMAHA GA15II
シールド
ギターとアンプをつなぐ。あまりに安いものは避けるべし、断線しやすいものも多い。長さは好き好きだが、後々スタジオ練習とかも考えると3m位をすすめる。
- 最低予算:1,000円-2,000円
チューナー
ギターの弦の音の高さを調節します
最近では上のようなギターのヘッド(先の糸巻がある部分)にクリップで止められるものが便利。スマホアプリもある(「ギターチューナー」で検索)ので、予算的に厳しければ後回しでも良い。但し、ギターを弾く前には必ずチューナーでチューニングすること。
- 最低予算:0-1,000円
ピック
色々な種類や大きさがあるが、初心者はティアドロップ型(涙の形)で硬めのピックに慣れておくがおすすめです。一枚100円前後ですので、気になるもの数種類を購入して試すと良いでしょう。
- 最低予算:100円
スタンド
ギターを立てかけて置いておく。ギターを買うと持ち運びの為のケースがついてくるが、弾くたびにケースから出すのが面倒くさくなり、弾かなくなることが多い。弾きたい時にパッと手に取れる事が上達には不可欠。高いものは要らないが、スタンドも揃えてしまおう。飾っておけば、部屋のインテリアにもなる。
- 最低予算:1,000円

入門用教則本
最初は機材のつなぎ方もギターの持ち方からわからない。ギターと一緒に入門用教則本も手にいれてくれ。
最低予算:2,000円
どこで買ったらいい?
大きく分けて楽器屋さんとネットショップの2つ
楽器屋(リアル店舗)
初心者の人は特に一度楽器屋に行くことをすすめる。ギターの大きさや色など実際に見てわかることも多い。店員さんに相談することでお得な掘り出しものがあるかもしれない。ギターが弾ける友達がいれば一緒に付き合ってもらい、試奏してもらおう。都内であれば、御茶ノ水は楽器屋の聖地。多くの楽器屋が集まってる。
ネットショップ
大手楽器店はネットショップの展開している。ギターは基本的に一品モノですので、高額ギターを購入する際は個体を実際に必ず確認することをすすめる。但し、エントリーモデルであれば、それほどのバラつきもないと思うので、ネット購入も便利だ。筆者もネットで何本か購入しているが、これまでトラブルはない。
ロックギター入門法
いまではギターを習うには色々な方法がある。まずは一緒に入手した教則本に沿って練習を開始してみてくれ。ギターと設備の取扱いがわかったらところで、いくつかの選択肢がある。
教則本で独学
メリット:自分のペースで安価に取り組める
デメリット:やはり上達に時間がかかることと、フォームなどが自己流になり後々困ることがある
音楽教室に通う
メリット:
- なんといってもプロの講師に教わるので、間違いがない。基礎がきちんと身につく。
- スタジオが教室になるので、プロ用のアンプなどの機材に初心者のうちから触れられる。
デメリット
- 通わなければならない。ギターを持っての移動は結構大変だ
- 独学に比べて高額になる。1カ月10,000円位が月謝の相場
動画を見て独学
ゆくゆくはおすすめの練習法であるが、初心者の内は見てもあまり参考にならないだろう。初心者でも参考になるおすすめのチャンネルは別途紹介しようと思う。
筆者経験
筆者の場合、最初のギターは確か5,000円位のフォークギターだった。弦高が2cm位ある、いまから考えれば酷いギターだったのだが、それでも独学で一生懸命練習した。定番の「Smoke On the Water」の最初のリフを血マメができるまで練習した。リフ自体は多分3週間くらいで弾けるようになった。
中学生になった夏休み、陰キャな筆者は文字通り夏休み中ギターを練習した。その1カ月の集中特訓で飛躍的にうまくなったと思う。80年代だったので、ハードロック、ヘビーメタルが中心だったが、このジャンルは、好き嫌いはともかく、初心者が基礎を身に着けるには丁度良かった。

その後、さまざまなジャンルを弾きながらいまに至る。今は、3コードを流しながら下手なブルースアドリブをするのが何よりも楽しい。3時間はやってられる。豊かで創造的な時間である。
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